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花宴(創作)

Category : 創作

追記から創作です。

久々にしんけんです。

でも初めて書く組み合わせです。なんとなく直感でシーンが浮かんだので、ぼそぼそ書いてみます。

上手く書けると良いなぁ…。


えと、



金青っす。



例によって苦手な方は回避してください。


それではどぞー。














君よりの、春の便り。




『桜花宴』




目だな、うん。

あいつの目が好き。

結構初めの頃から思ってた。真っ直ぐで真剣。熱くて強い。そういうもんを昔から好ましく思ってたから、一目で惹かれた。

なんつって、最初は意識なんてしてなかったけどな。
きっと、ちゃんと好きになってからだよ。一個一個、理由を探して納得しては、思いを募らせた。

精一杯伝えるために。
こっち向いてもらうために。

「おーい!」

陽気に呼び掛けて、振り向いたところで、大きく手を振った。
こっち向いた顔は、ふっと穏やかに笑う。

「流!」

意味もなく呼ぶ。いつも呼びたくてたまらないから。目の前にいるときくらい、思いっきり呼ぶ。

「遅いぞ、源太」

「区切りつくとこまで黙ってたんだって!俺ァ空気が読める男よ?」

「そうか。すまないな」

普通な感じなんだけど、微かに息が上がってる、気がする。
さっきまで歌舞伎の稽古してたせいってのも勿論あるとは思うけど、それだけじゃないって、何故か確信する。
普通なふり、だろ?
な、俺の顔見て、嬉しいって思ってるよな。

なぁんて。

胸の中でひそかにニヤニヤして。歩み寄ってきた流ノ介の頭をくしゃくしゃって撫でた。

後ろにいた後輩?っぽい奴等が若干ギョッとしてる。

「な、何だ、源太!」

抗議しているようで、口許がもごもごして、目がキラッキラしてる。
犬みてぇー。
感情が素直。
この男のこういう人間性が好き。
人前で押さえ込むのも可愛い。

なんつって。

「悪ぃ悪ぃ。ホラよ、出前だ!皆で食ってくれ」

俺が持ってるなかで一番でっかい桶をずいっと差し出す。
そ、あくまでお仕事。
ぶっちゃけ公私混同。
こうして会うチャンスくれること、嬉しい。

「あと、これ」

だから、思わず調子に乗るんだ。
もう一個差し出したのは、満開の桜の枝。

「な、知ってた?桜、満開なんだぜ?」

言いながら、流ノ介の顔の横に桜の枝を並べた。

やっぱ綺麗だ。

な、聞いて?

お願いがあるんだよ。

もっといっぱいの桜の下で、お前のこと見たい。

「私は、花見、好きだぞ」

一足飛ぶなぁ。
でも、思いは同じか。

「そいつはよかった。俺の屋台、絶好ポイントだぜ?ダイゴヨウもいるから、夜桜もイケるときたもんだ」

「そ、そこまで言うなら、行くのも一興だなー!はははー!」

わざと大きな声。
照れ隠し?
正当化?
公然と、デートのお約束ってな。

「よーっし!じゃ、いつでも来いよ」

「ああ。…ところで、源太」

「何?」

「この枝は何処のだ?」

「え、何処ってそりゃぁ…、この辺にいっぱい生えてるんじゃねぇか」

「何ぃー!?ちょっと来いっ!」

「えぇぇー?」

「皆、食べてていいぞ!源太、何処の枝だか案内するんだ」

「おいおい流ノ介ぇ…」

ぐいぐいと腕を引っ張られて稽古場の庭に出る。
風に舞うのは薄紅色の花びら。微かな春の香り。日差しが暖かい。

「あ、流!俺が折ったのあそこの…」

指差して教えるけど、流ノ介は聞こえてないみたいな様子。

え、ん?ああ…、そうか。

思わず口許が緩んだ。
角を曲がって、稽古場の裏手。きっと絶対、誰にも見えないし、誰も来ないな。

「あー、流。ここだ、ここ」

「…そうだろう?」

振り返って笑う顔。背景の桜。それだけで、もっていかれるには十分だった。

頬を撫でて、ゆっくりと顔を近づける。

唇が触れて、額を重ねる。

「…続きは後でな」

「ああ…」

一瞬でも多く、二人の時間を望む俺らは、死ぬほど素直な恋をしている。
求めあうから、愛しくて堪らない。


好きだよ。


好きだよ。



《END》



○…ってなけで。(何)
寿司の出前とともに桜の枝を届ける源ちゃんが書きたかっただけです。
受けーな流って実は好きだったりするんだな。何気に私、殿→青押しなのです。マイナーですが…。青攻めは黒青でしかありえんなと密かに思ってます。黒青像を崩したくないというちぃちゃな抵抗だったりするのですが…!ぇ

お粗末様でしたーぃ。


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